やる夫「;y=ｰ（ ﾟдﾟ）･∵」 アクマ総論：壱 「既知の海」について

122 名前：凸┘ ◆5bk3w.Lcjo[sage] 投稿日：2011/06/24(金) 03:24:25 ID:SzzwSMf2


お待たせしました。死霊……ではなく資料的な物なのでAAはなしで。


　　※　まず、これらの話はあくまで「やる夫異聞録」世界中の話であり元となる話や
　　　影響を受けた記述は存在しますが基本的には「ここだけのもの」とお考え下さい。


　　　　アクマ総論：壱

　　　　　}ヨ 幵　ﾉ工 冂　　　　二 ﾉー
　　　　 .ム .儿　 .人 ￣　の　　ノ　母　　に　つ　い　て


　　　　　　　　Ⅰ．ヒトとアクマの関係

　　　　　　　　　ヒトとアクマの関係。まずはそこからお話ししましょう。
　　　　　　　　なぜアクマという強大な力を持つ存在がヒトという脆弱な生命と
　　　　　　　　わざわざ取引や契約を交わさなくてはならないのでしょう？
　　　　　　　　それは、人間界＝現象の世界にはアクマの力の源となる
　　　　　　　　マガツヒ（　禍つ霊。意識存在が持つ精神エネルギー。≒マグネタイト　）
　　　　　　　　が存在しており、魔界に於いて低位のアクマも人間界に来て
　　　　　　　　マガツヒを啜ることでよりパワーアップをすることができるのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
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　　　　　　　　ここまでのまとめ①

　　　　　　　　「アクマがヒトと取引するのはヒト（自我意識のある存在）の持つマガツヒ目当て」

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やる夫「;y=ｰ（ ﾟдﾟ）･∵」(ペルソナ　Sun　and　Moon）　まとめ
123 名前：凸┘ ◆5bk3w.Lcjo[sage] 投稿日：2011/06/24(金) 03:24:47 ID:SzzwSMf2


　　　　　　　　Ⅱ．人間界（現象世界）と魔界（非具象世界）

　　　　　　　　　　人間界という、我々ヒトが生活する世界は具体的なイメージに満ちている
　　　　　　　　　いわば現象の世界です。アクマの住む魔界はそのような人間の世界とは
　　　　　　　　　全く違った世界です。人間の認識では捉えられない、とても「具体的でない
　　　　　　　　　世界」の中で捉えどころのない存在達がヒエラルギーを争っています。
　　　　　　　　　捉えどころのないモノ同士の間に優劣がつけられないように、ただ魔界に
　　　　　　　　　存在しているだけではアクマは高位の存在にはなれません。
　　　　　　　　　ですから、アクマは人間をはじめとする「意識体の具体性のあるイメージ」
　　　　　　　　　を求めるのです。これが禍つ霊です。
　　　　　　　　　魔界の純粋なエネルギー存在が、人の持つ神話を通して神や悪魔という
　　　　　　　　　アクマに総称される存在となり、アドバンテージを握るのです。

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　　　　　　　　ここまでのまとめ②

　　　　　　　　「人間界と魔界とは全く別の世界。人間界は具体的で魔界はあいまい」

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124 名前：凸┘ ◆5bk3w.Lcjo[sage] 投稿日：2011/06/24(金) 03:25:43 ID:SzzwSMf2


　　　　　　　　Ⅲ．人魔間契約と「既知の海」

　　　　　　　　　　そんな異なる世界に住むアクマとヒトが契約を結ぶ過程は本編でも説明
　　　　　　　　　いたしましたが、再度ここに説明いたしますと、

　　　　　　　　　　①　ヒトがアクマと契約する

　　　　　　　　　　　　ここでのアクマはまだ具体的存在ではない為、普通の人間には知覚できません。
　　　　　　　　　　　　ですから特別な素養や儀式を用いて、まずはアクマと交信する術を確立し、
　　　　　　　　　　　　契約という約束を結ぶのです。
　　　　　　　　　　　　多くの場合、アクマは人に特別な力や能力を与え、ヒトはアクマに禍つ霊を渡します。


　　　　　　　　　　②　アクマがヒトの深層に存在する「既知の海」に魔界につながるチャンネルを開く

　　　　　　　　　　　　具体的存在であるヒトは非具象世界である魔界を知覚できないことは先にお話ししました。
　　　　　　　　　　　　ですからアクマと交信ができても、アクマを呼び出すには肉体ではなく別の媒介が必要です。
　　　　　　　　　　　　それが人間の内面、意識の奥底にある「既知の海」です。

　　　　　　　　　　　　人間は生きながら外的な刺激を受け、そこから様々な具体的イメージを作り生きています（※）。
　　　　　　　　　　　　しかし人間が具象を作り出す前まで、その具象は一体どこにあったのでしょうか。
　　　　　　　　　　　　その答えが「既知の海」なのです。ここには人間が具体的なイメージとして想起するための
　　　　　　　　　　　　あらゆる可能性が、まるで生命のプールにタンパク質やアミノ酸がたゆたうように溜められて
　　　　　　　　　　　　いるのです。この具象未満のプールは非常に魔界と性質が近く、チャンネル＝相互の出入り口
　　　　　　　　　　　　を開きやすいのです。

　　　　　　　　　　　　既知の海　＋　外的な刺激　＝　具体的なイメージ　＞　人間の生命活動

　　　　　　　　　　　　既知の海　＋　アクマのイメージ　＝　実際的現象　＞　ペルソナ

　　　　　　　　　　　　※　普段、具体的なイメージを作り出すための場所に、突然具体的な力のある
　　　　　　　　　　　　　　イメージを与えることで現象を引き起こすのがペルソナです。
　　　　　　　　　　　　　　（少なくともアンクウ達はそう考えています）


　　　　　　　　　　③　チャンネルを通じて魔界のエネルギーを取り込む　→　アクマの具現化

　　　　　　　　　　　　　ここでいうエネルギーとはアクマの本体です。非具象的なエネルギーの塊。
　　　　　　　　　　　　それが「既知の海」という可能性の海と、そこから具象を掬い取る人の習性によって
　　　　　　　　　　　　人間界に具体的な存在となって表れるのです。


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　　　　　　　　　　　まとめのまとめ

　　　　　　　「「既知の海」とは人間が具体的なイメージを生み出す原料が浮かんでいる海のような場所。
　　　　　　　　　生きている人間ならだれもが持っている」

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125 名前：凸┘ ◆5bk3w.Lcjo[sage] 投稿日：2011/06/24(金) 03:27:05 ID:SzzwSMf2


以上です。多少言葉が怪しい部分はあらためて個別に聞いてください。
答えられる限りは明日以降お答えします。
それでは皆様、アクマにニクタイを乗っ取られるぬようお気をつけて。