できない夫は帝国を滅ぼすようです

666 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:33:56 ID:IJXHITvM0


今日、面白い夢を見たので、ダイジェスト風にしてみました。
いきなりだけど、これから投下します。


667 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:34:20 ID:IJXHITvM0
　ｪ .,　　 .,,,、　　　　　． 　 !　│　　　　　　　　 　 l三三三三三三三三三三三三三三ｌ　 .,!三|　　　　 'i
./ .!.l!　 ./三ヽ　　　　!　.lﾞ　.!　,!　 ./ﾞ.ｌ　　　　 ./.ｌ .!三三三三三三三三三三三三三三 !　.!三;;;1　　　　.ヽ.　　.!l,　　　　／
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　　　 ,、　　 ﾞl　 !　!　 | l　　／　i三三|　　.!三三三三三三三三三三三; il 三三三三三三三三;;/ 　　.　 / 　 ﾞ　.!　 ヽ
　､　　　｀ﾞ''- .l .,!　 l　.l　!　　　.、 ｀''， 　　 .!三　!|三三三三三三三三三|.!三三三三三三三三ｌ　 / 　...ﾞ　 　 i
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　　 　　.．.i !.! .!　　 !　　　 ― ､、三― 　　　.ﾞ‐'　!三三三三三三三三 ﾉ　!三三三三三三三;/　　　 / 　　　　　.,i
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　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　┃　――地底。地の底深くに存在する、人ならざる存在が生きる世界。
　　　　　　　┃　そこには莫大な資源と、いにしえより伝わる叡智、そして人知を超える災いが眠っていると言われていた。
　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

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やる夫ワース クエスト まとめ
668 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:35:10 ID:IJXHITvM0
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　　　△　　　　　　|王|,,,,
　　ノ合| 　　　　　||甲□》___含合ヽ,,,,,,
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　　│;;;;|　|┌△田.lΠl△田.;;;;;;;;;;;亜│::∥、ΠΠ△,,,,
　　│;;;;|　|ﾟﾟO||二|ﾟﾟﾟ|''''''''''∥:::::::::::::::::::||亜 |ﾟﾟﾟ|二||ﾟﾟﾟ|:::::::|┐
　┌iii7'''''''''''冖∥亜l_〔ﾆﾆ〕│||⌒|| 〔ﾆﾆ〕亜^^^^^lｰ、、;;;;;;┐
__,|____,厂￣￣　　　|乂［　柱］.ミミミミミ　|乂［柱］＿＿＿＿i＿
　　　￣ Ｔ￣￣￣￣￣〕　　|＼:::::::::::::::::::＼...:;|　|　へ　ヘ　へ .|
　　へ ､､|、、、、、、、、|　　| 　＼:::::::::::::::::::＼|　|、、、、、、、、 |　　　　　　　　　　__________________________
　　　　　|　へ　へ　へ　| .／三／|　-----　　|　　へ　へ　へ　 |　　　　　　　　.　|＼_______________________＼
　.へ､　 |、、、、、、、、.／三／　へ　へ　 .＼三＼　、、、、、、、|.　　、..　　　　　|　 |llilll!lll|lll!lll|lll|lll|lll》lll|ll|
　 、、、.|　　　　　.. ' .／三／、、、、、、、、、..＼三＼へ　へ　へ .|　　　　　　　　.|　 ||l》lll||ll!lll.lll!lll!llll|ll,l.llll|
　　　　 |　　　 .［寵］.､;lll;;;《.､､;:;:;:;:;:;:;;;;;::::::;:;:　.　　.＼三＼.‐　　　　　 |　　　　　　　 |　 ||||lll|||i巛門》》illl|||||ll|
　冖冖冖冖冖.［;;;;］冖冖冖冖冖冖┐　　　　　　　　　　　　　　 vv､､､　　　　　　　|.... |　　____________________|_____
　............................［;;;;］................................冖冖冖冖冖冖冖-［寵］冖冖┐,,,,,､､､､　　　　　　　　|＼_______________________＼
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃　地上世界――
┃　大陸の覇権争いにおいて、絶対的強者として君臨し続けている魔導帝国ヴァハ。
┃　超軍事国家として、大陸諸国を統治する彼の国ではあるが、その実情は経済難に喘ぐ斜陽の国家であった。
┃
┃　どこまでも膨れ上がる軍事費用によって、その財政は破綻の兆しを見せ始めていたのである。
┃　さりとて他の国家を抑えるためにも軍を縮小する事は不可能であり、帝国は緩やかな滅亡の道を辿りつつあった。
┃
┃　……地底に眠る資源を求めて、帝国が調査部隊を派遣した事は、自然な成り行きであったと言えよう。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

669 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:36:18 ID:IJXHITvM0
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　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　┃　だが、地底調査の結果は失敗に終わる。
　　　　┃　突発的に噴出する致死性のガス、圧倒的な強さを誇る異形の怪物ども、そして頻発する原因不明の感染症――
　　　　┃
　　　　┃　生え抜きの軍人で構成された地底調査部隊は、一週間と持たずに壊滅する事となった……。
　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

670 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:36:42 ID:IJXHITvM0
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　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　┃　……壊滅の運命を迎えた、地底調査部隊。
　　　　　　┃　生き残りなど一人も居るまい、と思われていた彼の部隊ではあったが、たった一人の生き残りは居た。
　　　　　　┃
　　　　　　┃　その名は、できない夫。
　　　　　　┃　士官学校を優秀な成績で卒業し、地底調査部隊の一員として選び出された、若き軍のホープである。
　　　　　　┃
　　　　　　┃　彼は部隊壊滅後も泥を啜り、虫や小動物を捕らえて食らい、ただひたすらに生き足掻いて――
　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

671 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:37:08 ID:IJXHITvM0
　　／: : ／: : /: :/: :/: : :ｲ:ﾊ: :||: :l: : : : ﾘ: :,ﾊ: l: : : |: :l: : : :',:',: :ヽ､: }
.　/: : イ: : : :/: :/: :ｲ: : :/{/ }: :|',: :l: : : :/: /＿从!: ,: :.|: : :/:}ﾘヽ:} ヽj
　{:／　!: : :./l: / : : |: : :{,.イ⌒ヽ､ヽ: : /l:/ｨ￣｀ヽ､l: :.:|: :/:l:/ 　ﾘ
　|'　　 ､: :/ ,|:{: l: : ﾊ: :l{　 　 fi;}　　VI /　 fi;} 　 l/l: /:/: : : ヽ
　　　　 VI /:l:{: :lヽ:{: l:.| .　 　ゞ'　　　　 　 ゞ'　 ,ｨ l/:./: : : : : :}　　　　　　　この人……生きてる……？
　　　　　 /: :ﾘヾj: : ヾ: }　｀￣ ´　　 ､　　 ｀￣ ´　/:ｲ: : : }: : :ﾘ
　　 　 　 {: : : : : : : : }:ﾊ　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:.{: : : :l: : |　　　　　　　 ……！　大変、魔素に汚染されてる……助けないと……！
　　　　　 从: : : : : : : : :ゝ　　　　　 r ｭ　　　　　,: :./: : : ,: : /
　　　　　 　 {: : l: : : : : : : ,: ＞　　　　　　　　＜: :ｲ: : : :/: /
　　　　　　　ヽ: | ､: {: :､: : ヽ: ／｀　 -　 ´∨: : l/: : /:,ｲ／
　　 　 　 　 　 ､!　ヽ:､{从＿/＼＿/∧　　ヽ_:_/_: / ´
　　　　　　　　　　,r777////´　　　￣｀ヽ//////＞､
　　　　　　　　 ／//// ///'￣ つ⊂二ヽ､//､/////＼
　　　　　　 　 {//////ｲ/ ／￣｀ヾー-､ ヽ ∨}///////
　　　　　　　　∨////{/　 ／￣つ⊂二｀　　}/!////,ｲ



　　　　　　　　 　 i　　　 :: :;;#;;;
　　　　　 　 　 　 |　　　　　　　;;
　　　 　 　 　 　 │ 　,〃￣　　U
　　　　　　 　 　 │i_/　,,ｨ￢ii　　,,　　　　　　　　　　　　　　　　　（こ……こんな場所に、女の子……！？　この子は、いったい……）
　　　　　　　　　　{ ゞ_ｲ､ﾘ　,j|!　　　;;#;;;
　　　　　　　　　　｀Y r' ｬｰ''"　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　| 　　｀"''　　　|　　　　　 l|　　　　 ／
　　　　　　　　　　　|　　　　 　 　 iｊ　　 　 　 }　　　／　　　　.:＿＿＿
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　　　　　　　　　　　｀ｰ┐　,ｨ＝ｯ#; 　　　 /　　/　　　／￣＼///////
　　 　 　 　 　 　 　 　 └´{__　　　,;；#． /　　/　　／　 　.／///////
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　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　/ ／/／　　　／///////////
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼＿__／.／　　　 ／/////////////



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃　地底の民――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃　そう呼ばれる異種族の少女に出会い、命を救われる事となった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

672 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:37:49 ID:IJXHITvM0
./ミミ川川川川川川川川彡彡彡彡彡彡彡ｭｲ-,
;:;;ミミ川川川川川川川;;彡彡彡彡彡彡彡彡;;ｲ;
ミミミﾐ川川川川川川;;彡彡彡彡彡彡彡彡彡彳
ミr>ミ川川川川川ミミ ヽ-ｰｧ;,彡彡彡彡彡彡;l
ミjｒ'"^ ｰ―-- '""""'ヽﾙ'　　 ;;彡彡彡彡彡彡ﾘ
;;j　　:: 　　　　　　　　　　　　　;彡彡彡彡彡ミ;l
;;!　 ::　　　　　　　　　　　　　　 ;彡彡彡彡彡彳
;j　 .::　　　　　　　　　　　　　　,;;三三三三三彳
l　　::　　　　　　　　　　　　　　ヽミミミミミミ;;;〉　　　　　　……地上への帰還か。残念だが、諦めてもらうしかない。
i "'ー=:､　　　_,,ｭ=-ｰー'."　　　 ヽ;ミミミﾐﾐ;〈
.〉.弋世ｭ､ヽ　::::　,ｨﾓﾓ:｡iﾗ　　 　　kミミミミﾐ;､　　　　　　先日の地殻変動でね。
..{　　　　 .::　　::: : 　￣ 　　　　　　 ;,;;;j 'ヽミﾐ;　　　　　　君たちが掘り抜いて来たと言う、地上に通じる大穴が塞がってしまったのだよ。
　!.　　　 .;;　　　　　　　　　　　　　　!;;j　　/"''
　:;　　 　;;　 　　　　　　　　　　　　　ﾘ;　 /　　　　　 　 　この地底では良くある事だ。この世界は、地上と繋がる事を拒んでいる。
　 .!　　 :;;　　　::　　　　　　　　　　　 r-;'ゝ
　　;　　 ヽ r -　　　　　　　　　　　/　　|
　　 !　　　､: 　　　　　　　　　　　./　 　 ! -､
　　　;　 'ー-―-－'　　　 　　　./　 　　 !ｰ､;;ヽ
　　　 !　　 ー-　　　　　 　　, ;'　　　 　　l／::::::i
　　　　〉,　 :　　 　 　　　. '"　　　　　 ／:::::::::::::::l
　　／;;;;;ヽ､_＿＿_, - '"　　　 　　 ／::::::::::::::::::::::!
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j :::::: :: ::　　　 　　,／::::::::::::::::::::::::::::::!
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　　　　　　　　 　 　 　 ￣　　 ､
　 　 　 　 　 　 ´　　　　　　　　＼
　　　　　／　　　　　　　　　 　 　 ヽ
　 　 　 /　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　'::::::::::::::　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　 l:::::::::::::::::　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
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.　 　 l::::::::::::::::::::::::　　　　　　 　 　 　 　 |
　　　l::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　 　 !
　　　l::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　 　 ﾉ　　　　　　そんな……、帰れない……だって……？
　　　l::::::::::::::::::::::::::::::　　 　 　 　 　 　 /.
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　　 ,'::::::::::::::::::::::::::::::.　　　　　 　 　 /.
￣　｀ー -:::::::::::::::::::.　　　　　　 　 /
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　　　 ｀　､:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
.　 　 　 　 　 :.｀:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃　だが、命を救われた彼に待っていたのは、どこまでも非情な現実だった。
┃　地上に帰る手段を失い、軍人としての役目を果たす事が不可能となり、できない夫は失意の底に沈んでしまう。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

673 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:38:40 ID:IJXHITvM0
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.イ, -＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿__　／￣ヽ: : : : : :＞
　　　　　　　　　　　 ､ _,...＿: : ´: : : : : : : ､｀{　　 　 }: : :斥:-､
　　　　　　　　,. イ: : ／: {: : : :,: : l: :､: : :､: : :乂＿,ノ: : : :＼:｀＼
　　　　　　＜ ,.ィ: :/: : : :.|: : : :.}: : ヽ:ヽ: : :',: : : ',: : :＼: : : : ヽ｀
　　　　　　 ／: : :/:./: : : |,:.l: : :ﾄ,:´从!､T: :､: : :l:}: : : :',｀ヽ､: : :,
　 　 　 　 /: ,.イ/:ｲ: : : ,.ハ:!',: :{ ヽィr=- ､:.l: : :!ﾘ: : : : :,
　　　　　/:イ /:.{:/|: :l: : {,ｨ芹 ､:', 　 て心 }ﾘ,: :.!:|: : : : : :､
　　　　　　　/イ{　|: :|: : { て心 ＼　弋ソ　!: : : ,': : : l: : : }
　　　　 　 　 　 　 |: ﾊ: :l　弋ソ　　　 　 " ,: : : ,: :l: : : ,: :l:|　　　　　帰る場所がないんだったら、ここにいればいいと思うよ！
　　 　 　 　 　 　 /VI: VI"　　 ' _,....- ､ 　 !: : /: :.|: : l: } リ
　　　　　　　　　/イ: l: :八 　 　 '､　　ﾉ ,.ｨ: :./l: : :|从|ﾘVI　　　　　 だから……そんな泣きそうな顔しないでよ、お兄ちゃん……。
　　　　 　 　 　 　 |: ﾊ: : :.{:＞=---r ＜ /: ｲ//ヽ､ リ
　　　　 　 　 　 　 l/　}从:{: lr77´／}´　'／/////∧
　　　　　　　　　　　　　／'//ｲ//o/ヽイ/!////////ヽ､
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　　　　　　　　　　　/ ////////////ヽ/{　　　 ＼/////＼




　　　　　　　　　　￣￣ 　 ､
　　　　　 ´　　　　　　　　　　＼
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　　　/　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　ｉ　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　　　　　　　　　　　俺は…………。
　　　l　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　丶
　　　|　　　　 　　　　　　　　　　　　 　 　丶
　　　ヽ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 丶
　　　　 ヽ　/　　ヽ　　　　　　　　 　 　 　 　 ',
　　　　　丶ｉ ｲ:::ヽ l　　　　　　　　　　　　 　　 ヽ
　　　　　　　ヽゞ '　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼‐､-..､
　　　　　　　 ヽ　　 　 　　　　　　　　　　　　　　 　 ソ:.:.:.:＼
　　　　　　　　 l　　　　　　　　　　　　 　 '　　　 　/:.:.:.:.:.:／＼
　　　　　　　　　 ヽ　　　　,　　　　　　　/　　　／:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.ヽ､
　　　　　　　　　　　 ＼ ／ 　　　　　　/　　／:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､
　　　　　　　 　 　 　 　 ｀ヽ　　　　　／　 /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_＿ ィ　　　/:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:



　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　┃　失意に沈むできない夫を放って置けずに、彼を傍で支えようとする地底の少女、ゆま。
　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

674 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:39:21 ID:IJXHITvM0
　　　　 　 　 　 　 　 _,,,..　-‐'"ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'''ｰ..、
　　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 _..-'''''"´　　　　　　　　　 ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 ,ﾞ/'"゛　　 .,／　　 　 　 　 　 　 ,ﾉ'-
　　　　 　 　 　 　 ∠._, 　 . ／ 　　　　　　　　　　　゛　　ﾞl
　　　　　　　　　　　/ 　 ／ 　　,．　 / 　　　 .,i　　　,..‐　 .ｌ
　　 　 　 　 　 　 /._. ｨ'".／　 / 　./ . /　　./ .,-'"ﾞ゛　　 ...i|'ﾌ
　　　　　　　　　 ~　 iﾝ'"　/ ./ . ,/-. /　 ./ .i;;,,,,..ィ-、_ '/'ﾞ./
　　　　　　　　　　　i.!　.〃,r.!　,/ ｌ.ｌ'/　／‐/--ri､,l/ ./ :,/|　　　　　　……あまり期待はするなよ。
　　　　　　　　　　 ﾉ.|./ 〃　! /､　´l.ノ|　　｀ﾞ~'''¨　lﾞ,/::./　!
　　　　　　　　　　　 ′　　　ｌ′.!　｀ .′　　　　　.ﾉ.／　　ｌ　　　 　　 地上に通じる穴を見付けたら、その時は知らせてやる。
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　.ー ．　　, ｲ´　､/- !’
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 `y　　_..-'"　|　　ﾌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::ﾞ''ﾞ‐'――'.ｌへ゛
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,, '"''- ,,,.::::::::::_,,|,
　　　　　　　　　　_,,.. -―'''''"´ ./ :::::::::::::::::￣´::::::7､
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　　　　　　/ 　　　　　　 ./ :::::::::::::::｀''-ｒ'"ﾞﾞﾞ"''''―ト--　　　＼.



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　　　　　　　　　　　　 ⊥;;:::::::::::|.　-", -- 、`"　 　 /x-'':;;;:ヽ
　　　　　　　　　　　 / .＿ノ::::::::!　　 { i:::::} }　 　 　/ﾆﾐ:、`i"　　　　　　.ここも慣れりゃ良い所だぜ。
　　　　　　　 　 　 ､_',＼;;;;/::::::::}　　 ゝ二ノ　　＿ | {;;;} }　lヽ
　　　　　　　　　　 ゞ:ﾍ .ノ;;;;;;彡'　　　　　　　　 　 }`--"　l/::}　　　　 　そう気を落とすなって、できない夫！
　　　　　　　　　　`ー;;:'ゝ--|　　　 i-- 、　 　-==" 　 -=彡"
　　　　　　　　　 ,, ―'::::::::::::ﾍ　 　 ',ﾄx、 ` ー--　 ｧ　　 /ヽ
　　　　,,r::-‐土ト ,,.:::::::::::::::::::::＼ 　 ',　￣`－―‐ﾌ　　, '.::.:.:ヽ
　　／x ''"二ニミ:.、`ヽ、::::::::::::::::::x,, ゝ、＿＿／ 　／＼.:.:.:.:}トﾐ,,_
.／／／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}　 　ヽ:::::::::::::::::::::: ` ー―‐‐''"´ﾉ 　　ヽ/　　-､}
. / /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ　　　.ﾊ::::::::::::::::::::::....　　　　　 /　 ヾ /i|　 ｒ―‐''￣￣￣ヽ、
. ', {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　　　　　| ;;::::::::::::::::::::::::.........　 /　.;;　, '　| ./　--　　＿＿_　 ＼
　ゝ,,＿＿,,ｘ "　　　　　　/.:.:　`　‐-:._ 　 　 i　/ 　　／　/ /　 :::''　　　　　　ヽ,. }＼
　　　　　　　　　　　　　ノ.:.:　　　　　　`''‐--:" 　.／　　/./　－-　＿＿　　 　 }　 /
、　 / ,; ,; , ,　　　　　／.:.:　/ ;, ,; ,,　 　 　 ||||| ／　　　/./　　,,,,,,　　　 　 ` - ､,' ./
. ＼＿,,,,,,,,,＿　ｘイ"＿＿＿＿＿＿＿__ﾉ:!!!!"　　　 ./_,'　　　　　　　　　　 　 }彡
　|ヽ　|::::::..........::....　　　　　　:::::::　　　　 　　　　イﾉ/　　　"￣ ￣｀''ー―＜


　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　┃　そして異邦人であるできない夫を拒む事無く、親身に接してくれる地底の住人たち。
　　　　　　　　　┃　彼らと接する事で、できない夫は再び立ち上がる。
　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　┃　――この地底で生きる、覚悟と共に。
　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

675 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:39:44 ID:IJXHITvM0
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃　――そして、三年の時が過ぎた。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛
















　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃　三年後、待っていたのは――捨てたはずの、過去だった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

676 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:40:14 ID:IJXHITvM0
　　　　　　　　　　　　　　　＿ 　 ､
　　　　　　　　　　　 ｀ヾｰ- ゝ `ヽ}＼　､
　　　　　　　ー＝ﾆ二￣　 　 　 　 　 ヽ)ヽ
　　　　ｰ-=≠≦ ＿__　　　 , ‐- ､ __,,∠　'=‐-､
　　 　‐= ──≠ ''"´ 　 ／　　　　　ﾍ　- ＼
　　_rﾆﾝヽ` ､ ＿　　 -‐/　 ./　,ｲ　/　},　　＼ヽ､
／ ,x彡´　_＞_ 　　 ,r‐!　 /,.ィ__| /! ,ｲﾊ | l 　i　　　　　　　　　　……地底の原住民どもか。
l__ r　 彡　 ＼　￣　{ ( |　／弋ｯl/ |//l |// ヽ}
|/ }.　　彡　　 ｀ ､　 ゝ､{,ｲ,,... -‐─/ﾍ,.' |/　　　　　　　　　　　　.一人残らず捕獲しろ。奴隷として、帝国の役に立ってもらう。
∨ﾍ.　　彡　　　　＞‐-‐ﾑ:.:.:.:.:.:.:.:.: 　/ ′
∨ﾍ 　　彡ーｲ´ｰ-‐=≧__ゝ､.:.:.:.:.: ,´,_
　∨ﾝ_／/:.|:.:.:.:`‐- .._:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.￣`＝=ｰ.､
　 ／／ゝ≦x､:.:.:.:.:.:.:.:￣ ‐- ,,.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:|
／:.:.:r'二.._　　ヽ.ヽ_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.￣ ‐-.:.:_ィ彡ヽ
:.:.:.:.:/　 　 `ヽ　 ヾ　 `ヽ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |ヽ
:.:.:.:_{　　　　　 ＼ ',ゝ‐‐{　 `　＜:._:.:.:.:.:.:.:.:/∧ i
:,／ |　　 　 　 　 ヽT￣i　　　　　ヽ` ‐-tr'　|ﾍ‐
　.r‐l　､　　　 ／__`ｰ‐ } |　　 　 　＼ 　 ﾍ　l　∨7
　|｀二二二三￣　 i＝//　　　　　　 ヽ 　 V 　 |=



　　　　　 　 　 　 | 　　　　,
　　　　　　　　 　 | 　 　 　 ,,＼
　　　　　　　　　　|　　　　　| 　 ｀ヽ､...,,,_　　　　　　　　　　l
.　　　　　 　 　 　 |　　　　　l 　 　|:::::::::::: ｀ ''ヽ、,,_＿ ノ ,.ノ
　 　 　 　 　 　 　 |.　　　　　',　　 ヽ:::::::::::: ノ　　|
　　　　 　 　 　 　 | 　 　 　 　＼　　　￣ 　　 ,.ノ
　　　　　　　　　　 | 　 　　　　　　　　　　　　´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こいつら、まさか……地上の人間！？
.　　　　　　　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　 　 |　　　　　　 ｜　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　 ij　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｜



　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　┃　第二次地底調査部隊。
　　　　　　　　　┃　魔導技術を駆使した生体改造によって、人間以上の力を与えられた特殊兵士たち。
　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　┃　彼らの完成によって、帝国は再度の地底調査に手を出したのである。
　　　　　　　　　┃　資源、知識、労働力――その全てを、今度こそ帝国の所有物とするために。
　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

677 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:40:34 ID:IJXHITvM0
　　　　　　　＼:.:.:}｀ :.:.:.:.:{:/￣:.:.:.:.:.:.:.:/　　　　　　　　 　 .:.:./:::::
　　　　　　　 　 ｀.′ 　 ｀ 、:.:.:.:.:.:.:.:.:/　　　　　 　 　 　 .:.:./:::::
　　　　　　 　 　 , 　　　　　＼:.:.:.:／　　　　　　　　　　.:.:./:::::
　　　　　　 　 　.′　　　　　　｀¨¨　　　　　　　 　 　 .:.:./:::::
　 　 　 　 　 　 ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r ､.:./:::::
.　　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　_!　}/:::::
　　　　　　　　ヽ:.:....　　　　　　　　　　　　　 ....::´:::｀¨:::::::　　　　　　　　その構え、帝国軍式の剣術か？
　　　　　　　　　 ':.:.:.`　　　 　 　 　 　 　 ／::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　':.:　　 　 　 r ､r ､　 ／::::::::::::::::::::::::::.　　　　　　　　　……なるほど、第一回調査部隊の生き残りか。
　　　　　　　　　　 :,　　./∨ヽ|　|　|／:::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　:, .ﾊ! │__j,ノ`´:::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　 　 　 ｢| ﾉ ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　 　 　 　 　 　 　 ‘'´ ゝ:＿;: -―::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　|::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ゝ::::::::::;:　-――
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨´



.､　　　ｌ　　　.ｌ　　　j　　./　./ 　　 ./
. ＼ 　 ヽ　 .,､!、　 ｌ　''" !._/｀''ﾆ￣~ﾞ^"''''ー　,,,_
.-　 .＼　ｒ'"　 ﾞ'-..′　...."゛.__,．　|''-..、　　　　　.´'-､
.`ー　　.″.--‐'ﾞ　 ￣´　　　　　　ｌ、　｀ﾆ￢- ..,,,_.　　._ﾆ ､
　 ヽ .'"　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ'ｰ-- ﾐ=-￢''^~ﾞﾞ^''ｰ、＼
　　 l,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,,,...′ ＼
　　 .ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.. -　￢ﾐﾞ￣゛;＼　　　 ヽ
　　　 ｀''-、　　　　　　 　 　 　 　 　 _..‐' ／￣￣ . ヽ.;.;:;:;;;;＼　　　.ｌ
　　　　　　｀''-.i＿,,　．　 ..、　 ._..／゛　／　＼,　 ﾉ　 ＼;;;;;:;:;;ヽ　　 . ｌ　　　　　　　今の俺は、地底の民だ！！
　　　　　　　　 !`､　　　 ._,,,..｀-'! !　　　| 　 (○）（○）　ヽ.;;;;;;:;;ヽ　　 .ｌ,
　　　　　　　 . !;;:;;ヽ￣´゛　　 . !/l　　.　|　 　 　 |　 　　|　ヽ;;;;:;:;;.ｌ　　 .ｌ　　　 　 　 俺を受け入れてくれた村の皆には手出しさせねえ！！
　　　　　　　　!;;;:;:;;;ヽ　　　　./.lﾞ.!　　　 |　　 ___´___ 　 |　　.ヽ;;;;;;; ｌ　　 ｌ
　　　　　　　 lﾞ;:;:;:;:;:;;;.ヽ　　 /./:/　　.　 |　　 |!!il|!|!l| 　}　　　.ヽ;;;;;;;.ｌ.　　ｌ
　　　　　　　ｌ;;;;:;:;;;::::::;;;..ヽ ,/./ ;|　　 .　 ヽ 　 ￣￣　　}　 　 　 ヽ;;;　ｌ　　|
　　　　　　　|..;;:;:;;;;;:;:;:;:;;;;;;ﾞ!;;"::,i'"''　　　　ヽ 　 　 　 ノ　　　　　 ヽ;;;;.;.ｌ　 .!
　 　 　 　 　 ｀'､;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;../'｝;:;.|ﾞ'ｰぐ'''!｀-i　　 ノ !.liﾞl　　　　　 ｌ,;;　ｌ,　 !
　 　 　 　 　 　 ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.／;:;!;:;:;: !:::;:;.l''―-|_ "゛ .广ﾞﾞﾞ'',i　　　　 .ｌ;;　ｌ　 l
　　　　　　　　 　'x::::::::;:;;;;;;.,ﾝ'、;;;:;:/./;:;;;;､;::;:;;;::ﾞﾞ)　.ﾗ-,,/　　　　　　ｌ;:;:.ｌ　.l
　　　　　　　　　 　ﾞﾐ--;;'彡'";;;;;;;./ '";:::: .!;;;;;;:;:;./　 /;;;:;:;.ク'-､,　　　.ｌ;:;:|　.!



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃　地底で出会った友や仲間を守るため、帝国を裏切り戦おうとするできない夫。
┃　だが、そんな彼の決意も虚しく――
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

678 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:40:53 ID:IJXHITvM0
　　　　　　　　　　　　, r ￣￣￣￣￣｀ ヽ､
　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : :/: : : : : : ヽ､
　　　　　　　　　/: : : : ＼ ,-､ : : ::/: : : : : : : :ヽヽ
　　　　　　　　/: : : : : : : :l : :ヽ: :/: : : ,: : : :＿__ヽヽ
　　　　　　　/: : : : : :＿__|　r､:l/: : : :／_____,..--}: : |
　　　　　　 /: :,r ' ´　　　|: :|-l:|: :／´´´　　 ヽ: : : : |
　　　　　　 |／//　　　　 | :| ヽ:,´　　　　　　　 |l　 :,|
　　　　　　 |// /　　　　　l::| ＿___　＿＿＿,r'´　 |: |
　　　　　　| |　{ -､　　　　.|:| ヽ　/|　,. ―--､ /　 |: :|　　　　　　　　キヒャヒャヒャヒャ……。
　　　　　　|: |ヽ|＿ ヽ､_　　|　 ´　.|/　　__/ ,__ヽ　,}: :|
　　　　　 .|: :| lrl ヽ　l: :i,;;, ､_　　　|　/´, ヽ´　 } l ﾘ: : |　　　　　　　 あんまり生意気な事を言わない方が良いよ、オッサン。
　　　　　 |: :|ヽ,.ヽ ヽ-｀=´-l　　　 l　ゝ＿ノ｀-'/l/: : : :|
　　　　　 |: :|　ヽ-,　　　　　　　lヽ ゝ＿_____ ノ/: : : : : |　　　　　　　そうしないと、この子がどうなっても知らないからねぇ～。
　　　　　.|: :.|: : : : ヽ　　　　　　l　　　　ヽ､|,.ノ .|: : : : : |
　　　　　|: : |: ::|: :l : ＼　　　＿＿,　　　／: : : : |: : : :|: |
　　　　 |: : :|: : |: :|: : :,...ゝ､　　 -　　 ／|- ､: : : :|: : : :|: |
　　　　|: : : |: : |: :|,r'´ |｀ヽ､ ､ ＿_　'_,..ﾘ｀l 　＼ ,|: : : :|: |
　　　 .|: : : :|: :l: :/　ヽ |　　ヽ､___ ／　 / .| ,rヽヽ| : : : |: |
　　　 |: :|: : : :|_|　　|　|_ヽ､　　,.--､,／_ノ<|　| ヽ |: : : |: :|
　　　 L,..- ' ´ .|　　 ヽl　　 7　　＼ヽ´　 ﾉ　ﾉ　　|｀ﾞﾞﾞー-'
　　　　　　　　 ヽ　　　 ヽ,-| lヽ　　　| ／ ／　　,ﾘ



　　　　　ヽ＿＿＿＿ 　　　　　 /
　　　　　/　　　　　　 }＿ 　 　 ,{:!, -　''''⌒ヽ､　 　 ,.ｲ
　　　　 /　　　　　　　|　 ｀ ｰ '´l: ',　　　 ＿　 ＼ /:/ ／:
　　　　 l　　　　　　　 l　　　　　{: :ヽ,ｲ: -, -‐｀‐-､!:{/: : :,
　　　　 |　　　　 　 　 |　　　＿_ヽ: : !: :/　　　　　　ヽ:／
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／´￣´ 　　,. .: :´／: : : : : : : : : : : : : : :,　　　　　　 /:-＜
　　 　 　 ／: : ／: ,: :,: : : : : : : : : : : : : : ＼＿＿_／: : : : :
　　 　 ／: : : /: : /: /: : :,: : : : : : : : : :､: : : : : : : :/ｲ}: : : : :
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　　 /: : : : :/: : ,: :,: : :/: |: {: {: : : : : : : : :',: ＼: : : : : :l: : : : :
　　,: : : : : :{: : /: :l: ､_l_从:.l:-ﾄ,: : : :ヽ: : : :,: : : : : : : /: : : :／　　　　　お……お兄ちゃん……。
　　{:/: : 从l :/: : :|: : l　ヾj从ゝ＼: : : ＼: : ,: : : : : :/: : ／: : :
　　ﾘ从:{: : VI: l : |: : {,ｨ''''´￣(つ ＼: :ヽ:＼!: : : : /: イ: : : : :
　　　 /: : : : 从:VIヾ:j　 ／ ／ o /: :｀ヾj: : : : : :/´: : : : : : : :
　　 ,ｲ: : : : : : : : :,'　　　　　　　 /: :l : : : :l: : : : : : : : l: : : : :
　　 !:ﾊ: : : : : : :< 　 　 　 　 　 /: :/: : : : j: /: : : : : :/: : : : :
　　 |:{ ',: : : :l: : : ヽ　r ､__　　 /: ｲ: : : : /:/: : : : : :./l: : : : :
　　 リ　､: : :|ヽ: : : :ヽ　　 ヽ /／: : : : /:ｲ: : : : : :/:/: : : :/
　　　　　ヽ: j　 ＼: : :｀ー--､/: : : : : / |/: : : :／ /: : :／
　　　　　　ヾ　　　ヽ: : : : : :./: : : : : /　/: :.／　 /: ／



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃　……卑劣にも人質を取られた事によって、できない夫は戦う意思を挫かれる。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

679 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:41:13 ID:IJXHITvM0
.　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::n_　 -=.　　 　 　 .:|ﾄ、
　.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|´　　　　　　　　 .::l .冫
　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:ヽ　｀ー - ´￣ ヽ, ∧
　l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/: / 　 _ , zz ｭ 、ソ∧ユ
　:.::::::::::::::::::::::::::::::::::Ⅴ／ヽ／>' ￣ ヽﾏ ./　.ﾍ/
. ∧:::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　 │　,.ｨ廴 ./　　 `＼　　　　　　　　貴様には色々と聞きたい事もある。
　 ∧::::::::::::::::::::::::::/　 　 　 　 !∠　　 ,/　　　　{z_
　　 ∧::::::::::::::::,|./,ﾍ、　　　　　＾ヽ _〃　　　 　 「　　　　　　　　……喜べ、地上に連れて行ってやる。
.　 　 ∧:::::::::::く:::::::::::´＼　　　　　　　　　　_ z Z|　　　　　　　　ヘタに抵抗でもされたら困るので、武器と意識は奪わせてもらうがな。
. 　 　　 〉、:::::。人:::::::::::::＼. . . . : : : : .「i i i i i i/
　　　　/::::｀￣´::::/＼::::::::::::｀ミ-―　´¨ﾐ、ヌ´「
　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::｀::-::、:::::::::::::::,;:::::::::::´:::::::.
　 ,;'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:::::=-:::::_::::＿:::::::_:ﾉ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｱ￣



　　　 　 　 　 ／￣￣＼
　　　 　 　 ／　　 _ノ:::::::へ
.　　　　 　 |　　　 （ ー）（○)
　　　 　 　 |　u 　　 　 │　|
　　　　　　 |　　　　　___´__ |　　　　　　　　　　　　ぐぁっ…………！！
　　　　　 　 |　u　 　´ー‐‐}
.　　　　　　 ヽ.:.:.:.:.:　　 　 }
　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ
.　　　　　　 ／.:.:.:.:.:　　　　ヽ
　　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.::　　　　　|
　　　　　　 | 　 i　　　　　　l .|
　　　　　　 |　　|　　　　　　| |
　　　　　　 |　　|.:.:.:.:　　　　| |
　　　　　　（__ソ.:.:.:.:　　　丿_ｿ
　　　　　　　　il|　　　ト-i　 |li
　　　　　　　　il|　　　|＿|　 |il　　ｶﾞｸｯ　:;:;:;:;
　　　　 il/⌒ー　　 丿　 __/il　:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
　　　　ilヽ＿ヾー´　ヽ-イi　:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
　　　　　　　:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃　そして、できない夫は捕虜として囚われ――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃　裏切り者の汚名と共に、帝国への帰還を果たす事となる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

680 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:41:55 ID:IJXHITvM0
　　　　　　　　　　　　　　　　-―-　-―-
　　　　　　　　　　　　　 ´　　　　　　　　　　　 ｀
　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼＼
　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　/　　 　 r/　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i .!
　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　|｜
　　　　　 |　　　　　　　　　 ,ｲ　　i!　　　　 　 ヽ　　|　 　 |｜
　　　　　 |　　 ./ / /　/　/ .!　　ﾊ　 |　 　 ヽ　.!　 |　 　 |｜
　　　　　 |　　 |　! i! ./　/　 !　./　',　ﾄ　　　 i!　!　.|　 　 ! i!
　　　　　 |　　 ! ｣_.ﾊ | ./　 /／　　 ', l∧　　 ﾄ_｣, /　　 /　|
　　　　　 |　 ,⊥z!≧ﾏ.ト.､/'　　　 ／N　＞≦i斗ｧ‐　 /　 ﾊ　　　　　……久し振りだな、できない夫。
　　　　　 |　　ﾊ. |　!zﾍ{≧.ミｭ_.／　　≠笊下ミ/　　 /}　/ |.　　　　 士官学校同期の再会が、まさか帝国軍人と反逆者に別れてとは。
　　　　　 |　　　Ⅵ |三三三ﾆY　　　 "う::::::ﾘ〃　　 /ｲ　i　i!
　　　 　 /!　　　从从三三ﾆヲ 　 　 　 辷ﾝ./　　　/　|　|　||　　　　 人生とは、どのように転ぶか予測が付かないものだな。
　　 　 ./ i!　　　 |人ゝ＝‐ ´　　 i　　　　　/　　　/ 　 !　!　||
　　　 /./ |　　　 |　 ＼　　　　　　　　　　/　　　/　　 i!.｜.八
　　 ./ /　|　　　/　 ＿.＞,　 　 ´　｀　　/　　　/｀ヽ　 |　| {　 ヽ
　　/ / 　 !　　/ ／　　　{:{|≧　 __　≦/　　　/　 　 ＼､.! !　　 i
　./.,/　　 '　 /f"　　　　 |＼ーi三r‐‐/　　　/　　　　　ヾi |　　 |
../.〃　　/　/‐||　　　　rﾉ::::::｀i 辷| ｢/　　　∧　　 　 　 |ト ､.　 |
.' / {　 ./　/　 ||　　　　|!:::::::::::｀¨¨´::|　　　/::;|　　 　 　 ||　　｀ヽ
| |　|　/　/　　.||　　　 .ハ:::::::::::::::::::: |　 　 {:/ !　＿＿.ノﾉ
| |　|./　 i　　　｀≫　　| /7＾ ー---‐!　 　 |'　| |〔￣￣



　　　　　　　　i　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　|
　　　　　　 　 ﾄ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　|
　　　　　　 　 {ヽヾﾐ=ヾ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　 　 　 　 弋辷ヽ､　　　ｨ=＝＝===ｰ- 　　　　　　　　　　 |　　　　　　……チンクか、久し振りだな。
　　　　　　　　 |　　　 ¨¨　　　　Z赱辷ーｧ　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　 l 　 　 　 /　　　　　 　 ¨¨　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　ゆまは……いや、村のみんなはどうした？
　　　 　 　 　 　 |　　　　/
　 　 　 　 　 　 ',　　　/
　 　 　 　 　 　 ', 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　 　 　 　 　 　 ',　ゝ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　 　 　 　 　 　 　 ',　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　|
　　　　　　　　　　　'　　ゝ､_　　　　　　　 　 　 　 　 /　　 　＞'´￣
　 　 　　　　　 　 　 ',　、　 ｀ヽ､　　　　　　　　　／　　 彡'
　 　 　 　 　 　 　 　 ',　　 　 ＿＿ 　-─=＝ﾆ二￣￣
　　　　　　　　　　　　lー=ﾆ､　　　　　　　　　　　　　　　　　--ー'⌒＞ﾆ
　　　　　　　　　　　 人　　　＼　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 __zﾆ三
　　　　　　　　　　　　　｀ヽ ---＼　／￣￣｀　 　 　 　 　 　 ∠三三三
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∨　彡～´￣　　＿z=ﾆ三三三三三
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　´ 　＿z=＝ﾆ三三三三三三三三
　　　　　　　　　　　　　　　＜¨´,ｨﾆ三三三三三三三三三三三三三
　　　　　　　　　　　　　　　　 〉三三三三三三三三三三三三三三三
　　　　　　　　　　　　　／三三三三三三三三三三三三三三三三三


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃　再会する、かつての友。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━┛

681 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:42:22 ID:IJXHITvM0
　　　　 ／　　　　　　　 ＼＼　　ヽ　　 ヽ
　　　 /　　　　　　 ＼　 ヽ ヽヽ　　ヽ.　　 ヽ
　　 ./　　　　　 ﾄ､ヽ　ヽ.　ﾄ　ixｷﾆ__ ',　　　ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　さて、ね。
　　/　　 　 !　! |　ヽヽ　ﾄ､ﾚ',x1ﾍ´　　',　　　 i
　 .′　|　　!　! |　　} ﾊ_,r彡ィ≦ﾔｱ 　 fﾆヽ　|_二＞i　　　　　　　　　　　 ……ああいや、待てよ。
　 {　　 ! !　|　ﾄ,|　　|'　ヾ|{ﾊr'::::爿.|　　　r‐_ニ-‐ ´ .|　　　　　　　　　　　研究所の連中は、地底人の生態に興味があるようだったからな。
　 .∨　| |　.レ,セ≠‐.､　　　マzン !　　　｢　　　　.／￣￣ ＼
　　 ∨ l l /|x/::::::::::::::::}　　　´　　.|　　　 |　　　 /　　　　　　 ＼　　　　　ひょっとしたら今頃は解体されて、ホルマリン漬けに……。
　　　.∨ヾ从ﾊ:::::::::::::::/　　　　　　|　　　 !　　.,ｲ　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　∨.`!ヾ ゝ―‐ ´　 ` r_ ´’ .|　　　｜　/ .|　　　　　　　　　　 ゝ､
　　　　 |∨|　　 |＼　　　　　　　　|　　　.|| ./　　　　　　　　　　　　　　 ｀　､
　　　　 | ヽ!　　 !／＞　.._　　　　 |　　　,ﾘ/　　 　 　 　 /　　　　　　 　 　 /ヽ
　　　　 |　 |　　 |､<　 　 　 　 ￣｢|　　　//　　　　|　　/　　　　　　　　　 /::::/
　　　　 .＼.!　　 ! ヾ..､＿＿＿　 V　　,ｲ　　　　　 |　./　 　 　 　 　 　 　 }:::::}
　　　　　　`!　　 !　　`r――‐ﾐ､/　　/Lニニ_::７ .| /　　 　 　 　 　 　 ／:::,ｲ
　　　　　　　!　　 ＼　 !　　　　/|　　′!　　　//　.|'　　　＿＿＿＿／::::／ }



　　　　　 　 　 　 　 ‐――――‐‐ ､
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 ＼
.　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　 /　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｉ
　　　　　 |　　二二二二 三 二二二二　 　 ｉ
　　　　　 | 　 ― ― ― ＝＝ ― ― ― ‐　 |　　　　　　　ッ…………！
　　　　　 l　　 _＿＿ ノ ｉｌ!ｉｌｉｌ! ^ー―－　　　|
　 　 　 　 l 　 / 　 　 ヾ≧=≦Ｙ　　　 ヽ　　 l　　　　　　　き、貴様らぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーッ！！！
　　　　　　!　||　 {◎}　| }llllllll{ |　{◎}　 ||　　l
　　　　　　l. 　ヽ ＿ 　彡!!!!!!ゞﾐ､ ＿　/　　 '
　　　 　 　 ',　　 ￣　　　　|　　　 ￣　　　/
　　　　　　　ヽ 　 　 ＿＿ ｀ ＿＿　　　 /
　　　　　　　　ヽ　　 ｀iｉｌ!ｉｌ!ｉｌｉｌ!ｉｌ!ｉｌ|　　　∧__
　　　　　　　　　＼ 　 ヽ-──-´ 　 ／ / 〉::｀丶、
　　　　　　　　　／＼　　　　　 　 ／ 　/ /::::::::::::::丶、
　　　　　　　 ／:::::l　　ー――‐ ´　 ／ /:::::::::::::::::::::::｀丶 _
　　　　　-‐::::::::::::::l　　　　　　　　／　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::



　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　┃　全てを失った自分にとって、新しい家族であった地底の皆を守れなかった無力感。
　　　┃　かつては感じた事の無かった、帝国の横暴な行いに対する、激しい怒り。
　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

682 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:42:47 ID:IJXHITvM0
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣｀
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　｀　､
　　　　　　　　　　　　　　/　/　　　　　　　　　 ＼　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ′/　/ / / ,ィ　　　　　　ヽ　　 ',
　　　　　　　　　　　　　i　/-ﾒ､/ / / | |　|　　　　　}　 　 i
　　　　　　　　　　　　　| iｲ |i从ﾐﾊ/ .l .|　! | |　　　 '　　　|
　　　　　　　　　　　　　|　| .|:::::::::}　十ｪ‐ﾄ ! |　　　′　　 !　　　　　　　　……冗談だ。
　　　　　　　　　　　　　|　Ⅳー ´　　下ミxl｀ﾄ　　/　　　　!
　　　　　　　　　　　　　|.圦　､　　　　ゞ少ﾑ′ ./ 　 　 　 |　　　　　　　 そのような意見が出なくはなかったが、私の権限で止めておいた。
　　　　　　　　　　　　　|　.iﾍ　｀ｰ　　　　　/　 /　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　|　.|¨ゝ.＿＿＿ ィ/　 /}　　　　　　 ﾍ　　　　　 　あれから私も出世をしてな、多少の我侭は通せるようになった。
　　　　　　　　　　　　 /　/ ７ﾄｰ――‐.|/　 //　　　　　　 ヽ ヽ
　　　　　　　　　　　 /　/ 〃~ヾi.:.:.:.:／/　 /ｰ'､　　　　 |　{　ヾ.､＼
　　　　　　　　　　r/　/ / ゝ= ".:／ヾ/　 /　　 ＼　　　{　 ヽ .ヽ＼ ＼
　　　　　　　　　/ {　 i /.://.:.:.:/　／/　 /　　　／ヽ　　ヽ　 ヽ ヽ　＼ ＼
　　　　　　　 ./《　| | .l'`'∠-‐/／´ .′./　　／　　　>､　 ヽ　 ヽ ヽ　 ＼ ＼
　　　　　　　/　{ヾiル'.i ｢￣.:/"　　 |　/　／　 　 ／／ヽ　 ﾊ　 ヽ ヽ　　 ＼ ヽ
　　　　　　　{　 }　ヾ'.:.| |.:.:./　　　　| /　　　＿／／　　∧　 ﾄ,　 ヾ ヽ　　　 ヽ.i
　　　　　　　 ゝ{!　/.:.:.| |.:.:i 　 　 　 !'_.ィ≠ァ＜´　　　　 ∧　| i　 ﾊヽ ',　　 　 }!
　　　　　　　　/i! /.:.:.//.:.:l＿ ィ≠＞ ´　 /　　 ＼　　　　.∧.| |　　|　} |　　　 .|



　　　　　　　　 　 i
　　　　　 　 　 　 |
　　　 　 　 　 　 │ 　,〃￣
　　　　　　 　 　 │i_/　,,ｨ￢ii
　　　　　　　　　　{ ゞ_ｲ､ﾘ　,j|!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 この……悪趣味が……！
　　　　　　　　　　｀Y r' ｬｰ''"　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　| 　　｀"''　　　　 　 　 　 l|　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　……皆の命を救ってくれた事には、礼を言う。
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 　 　 }　　　／　　　　.:＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　|　　_　　　　　　　　　　/　　／　　　,． ≦//////////
　　　　　　　　　　　｀ｰ┐　,ｨ'ﾆ=ｯ 　　　　/　　/　　　／￣＼//////////
　　 　 　 　 　 　 　 　 └´{__ 　　　　　　/　　/　　／　 　.／///////////
　　　　　　　　　　　　　 　 　 '.　　　　　/　__/　／　 　 ／/////////////
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　/ ／/／　　　／///////////////
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼＿__／.／　　　 ／/////////////////



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃　数奇な運命に翻弄される中、できない夫は――決意を固める。
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683 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:43:08 ID:IJXHITvM0
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　　　　　　　┃　そう……かつて忠誠を誓っていた帝国を滅ぼし、新たな故郷である地底を救う事を……。
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684 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:43:28 ID:IJXHITvM0
　　　　　　【できない夫は帝国を滅ぼすようです】



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／-ｧ'":/　　　,ｨ"￣ﾃ=ｘ＼　ﾘ　〃,ｘ=ﾃ￣ﾏ､ /::::::::::::: /‐ｧ
　　|::::7　　ｘ个{　　 {:{･}:}　 /／　 {:{･}:} 　 ﾚｲ.:::::::::::::: ／　　　　　　　この続きがどうなるのか、作者の俺が一番気になるわ！！
　　|::::|　,ｲ¨ﾍ 　　､ ゞ=彡／ ,　 　ﾐ=彡_,　　 }ﾊﾄ､ ＜
　　|/ｌ|/ｨ{　ｨﾊ　　　￣　_..　--─‐､　　　 　 ﾊ ｨ }:::::..＼
　　　　/人ヽ八　　　　/-‐──‐-ﾍ　　 　 八 ﾉ人|￣⌒
　　　 　 　 ＼_ﾍ　　　 {／ ￣￣ ｀ヽ}　　　/__／::＼
　　　　　　　　　 ＼ 　 ゝ　 　 　 　 ﾉ　 ／:::＼ ￣⌒
　　　　　　　　　 ,.ｨ今x､ ` ｰ---‐彡ｨ今x￣￣
　　 　 　 　 　 〈: : : : : : 〕 ＞-＜　{ : : : : 〉
　　　　　　 _. -‐＼: : : :/　 　 　 　 ヽ: ／‐- .._



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【……夢の続きを見る事ができたら、製作するかも】

685 名前：コーヒー ◆ZbL7QonnV.[] 投稿日：2012/04/13(金) 23:44:50 ID:IJXHITvM0


そんなわけで、今日見た夢をダイジェスト風にしてみました。
はしょってる部分とか、補足的な説明を加えた所とかもあるけれど、マジで話の流れはこんな感じです。
大迫力の映画を間近で見てるみたいで面白かった。

ちなみに一番大変だったのは、夢で見た登場人物の特徴にあったキャラAAを探す事でした。



……余談。この夢だけど、たぶん『地底血花洞』って同人RPG（ちょー面白い）の影響を受けてるなーと思った。



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